こんにちは。東京のひとです。
今日は『効果がすぐ出るSEO事典』を読み、SEO視点から当ブログのブラッシュアップを行っていました。
ブログで使うことを前提に本書の内容をまとめてみます。
以下ページでは紹介用リンクを使用しており、リンクからAmazonなどで書籍をご購入いただくと私に紹介料が還元されます。書評を読んで本を買っていただける、これ以上の喜びはありません。筆者への商品紹介料の還元を拒否する方法もご覧ください。
真の「ユーザーファースト」を実現できている記事が勝つ時代
ユーザーファーストとは? 求める情報を提供すること
本書を読んで繰り返し感じたのは、「小手先のテクニックで上位表示できる時代は終わった」ということだ。例えば以下のような記述がある。
Googleにコンテンツの「質」が高いと判断されるWebページは、ある検索キーワードから予想されるユーザーの「問い」に対して、テキストで適切な「答え」を掲載しているWebページとなります。
効果がすぐ出るSEO事典
この記述が真理だと思った。
私たちWebコンテンツの製作者は、「ユーザーは本当は検索などしたくない」という現実を直視する必要がある。横に格安SIMを使っている友達がいる状態で「格安SIM メリット」と検索する人はいない。検索というのは人に聞く・本を読む・一次情報を調べるといったことの代替手段でしかない。
Webサイトは競合サイトと競争しているだけではない。詳しい人や本と競争しているのだ。だから私たちがするべきなのは、1にも2にもユーザーの要求に答えることだ。
Googleの技術も進化し、さまざまなアルゴリズムによってユーザーの「検索意図*1」を推測し、その意図を満たすサイトを上位に表示するようになっている。
だから、小手先のSEOテクニックより前にまず質の良い記事を作ることが大切だ。同署でもこう述べている。
WebサイトのSEO的な強さは、軍隊にたとえるとわかりやすいかもしれません。コンテンツの「質」は一人一人の兵士の強さです。「量」は兵士の数にあたります。強い兵士がたくさん集まれば、軍隊全体も強くなります。しかし、極端に弱い兵士が混じっていると、足を引っ張って軍隊全体が弱くなってしまうこともあるのです。
効果がすぐ出るSEO事典
ユーザーファーストを具体的な施策に結びつける
しかし「結局はコンテンツの質です」と言い切って終わったらSEOの本としては失格です。
この本の良いところは、「コンテンツの質をあげる」ことを前提に、それを具体的な施策に結びつけていることです。
質の高いコンテンツを作るヒント
まず、前提条件である「質の高いコンテンツ」を作るヒントをふんだんに盛り込んでいます。例えば記事についてであれば
長文コンテンツが検索上位になりやすいという傾向は、事実です。
…
「長文がSEOに強い」という情報がると、つい「○千字以上のコンテンツを作ろう!」と文字数を目標にしてしまい、冗長でわかりづらいコンテンツに仕上がりがちです。そうではなく、「ある事柄についてわかりやすく詳細に書いたら、結果的に○千字の長文になった」というアプローチが健全です。
効果がすぐ出るSEO事典
という文字数についての言及からはじまり、
そもそもどんな事柄でも、わかりやすく詳細に説明しようとすれば。自然と文字数が増えるものです。そのように記事を書くと「共起語」といわれる、「あるキーワードについて語るときに出現しやすい言葉」がたくさん含まれるようになります。
効果がすぐ出るSEO事典
で共起語の説明を、その後
制約に至りやすいキーワードとしては、以下のものが代表です。
・関連するキーワードと「地域名」を掛け合わせたもの
・「口コミ」「評判」のようなユーザーの生の声を探すもの
効果がすぐ出るSEO事典
などまで言及しています(一部省略あり)。
ただテクニックを羅列するだけではなく、「読者が求めるコンテンツを書く」という軸がはっきりしているので、非常に読みやすく好感が持てます。
そもそもコンテンツを読んでもらうためのヒント
こちらは詳しくは述べませんが、サイトや記事のタイトルの付け方等、そもそもコンテンツにたどり着いてもらうための情報も欠かしていません。
もちろんそれらも、そこら辺に転がっているありきたりの情報ではありませんし、しっかりと「コンテンツの質を上げる」という軸を守っています。個人的には「タイトルのつけ方」の項目がかなり参考になりました。
もちろん、インフラ整備は前提条件
コンテンツ重視というのは、もちろんインフラをおろそかにするというわけではありません。
当ブログのアナリティクス解析を見ていても、探しやすいカテゴリ構成とメニュー、押しやすく邪魔にならないソーシャルボタンなどは重要だと感じます。
要は「とにかくコンテンツに注力!」ではなく「インフラ・検索エンジンやSNSの最適化・コンテンツ作成を全てユーザーのニーズを満たすことを軸に行う」という当たり前のことなのだと思います。
まとめ
右も左もわからないブログの世界に入ってきて20日ほど経ちましたが、本質は他のマーケティングと変わりませんね。
求めているものを与えるということ、村上春樹風に言えば「書きたいことじゃなく、書くべきことを書くのよ」という感じでしょうか。
ライティングはこれらの書籍を参考にしています。ぜひ読んでみてください。
『沈黙』はややSEOよりで、『20歳』はウェブに限らず思ったことを文章にする方法論という感じです。
*1:検索する人が欲しい情報