こんにちは。東京のひとです。
7月31日に、Kindle版『転職と副業のかけ算』が発売されました(紙媒体は8月9日の発売です)。
以前から著者のmotoさんをフォローしており、キャリアについての発信を追っていたのですが、
今回の書籍はまさにmotoさんのキャリア観の集大成というべき名著だったので紹介します。
紹介する本はこちらです。
そもそもmotoさんとは?
転職を4回経験し、毎回年収を上げている転職のスペシャリスト
motoさんとは、主にTwitter(@moto_recruit)で活動されている、転職や副業などキャリアに関するスペシャリストです。
「就活」や「転職」といった職に関するライフイベントは普通人生で1回しかないものですが、なんとmotoさんは転職を4回経験しており、現在5社目の会社に勤務しています。
しかもそのたびに年収を上げており、240万円からスタートした年収が現在1000万円だというから驚きです。
1社目:年収240万円(地方ホームセンター)
転職アンテナ - motoさんのブログ
2社目:年収330万円(人材広告会社)
3社目:年収540万円(リクルートキャリア)
4社目:年収700万円(スタートアップ→楽天)
5社目:年収1,000万(ベンチャー企業)
副業もバリバリこなしている
motoさんは転職による本業でのキャリアアップだけではなく、副業でもキャリアアップしています。
現在ブログ「転職アンテナ」 を中心に、noteや今回ご紹介する書籍など様々なメディアに展開し、
2019年7月現在の副業の年収は4000万円。副業だけで本業の4倍を稼いでいます。
リーマンで年収1000万、副業で年収2000万を稼いでわかったけど、求められる能力が全く違うね。例えリーマンで年収3000万稼げても副業では全く稼げないとか、副業で1億稼げてもリーマンだと年収300万の評価しかもらえないとかになるのがよくわかる。本業と副業それぞれでスキルセットする必要があるよ。
— motoさん『転職と副業のかけ算』 Amazon総合1位👑8/9発売📘 (@moto_recruit) 2018年6月22日
本業か副業、どちらか一方だけ強い方が大半の中でこうした言葉は刺さりますね。
一言で言えば本書は、「本業についてのアウトプットを副業にし、副業が本業を強化する補完的なキャリアデザインの設計図」ということになるかと思います。
転職と副業の「かけ算」が最強な理由
motoさんのキャリア観の基礎、「自分株式会社」
本書のなかでmotoさんのキャリア観の軸になっていると思われるのは、「自分株式会社」という考え方です。引用してみます。
自分株式会社というのは、自分自身を会社に見立てて考える思考のことです。
僕が「株式会社moto」という会社を経営していて、売り上げは在籍している会社からの報酬と副業収入の5000万円。そこに家賃や食費代、通信費という経費がかかり、手元に残った金額が利益になる、という考え方です。
『転職と副業のかけ算』
この考え方でいけば、収入源が会社だけしかない状況は取引先が一社しかない会社と同じです。
「本業に絞るか副業を認めるか」という論争を見かけることがありますが、個人という視点でみると、収入源がひとつしかないのは極めてリスキーです。
事業を一本に絞るのもリスキーだが、むやみと多角化するのもリスキー
というと、いきなり「ブログで食っていきます!」「FXで生きていきます!」という人がいますが、motoさんはこうした姿勢にも慎重です。
そもそも本業一本に絞るのが高リスクだから副業を始めたのに、副業のために本業を辞めるのは本末転倒ですし、
自分の本業と関係ない副業をいきなり始めて、上手くいくことは稀です。
収入源を増やそうとあれもこれも手を出すのではなく、本業のノウハウを活かせる副業を選択していくことが必要です。
ちなみにmotoさんは、本業に関係するノウハウを積極的に発信するよう勧めています。低リスクかつ参入が容易だからです。
本業と副業が相互に強化しあう「かけ算」が最強
とすれば、副業を始める最適解は「本業にある程度近い副業を、投下時間を絞ってやる」ということになります。
さらに、様々な方法で本業にプラスになる副業を選ぶこともできます。
私の周囲では、フォトグラファーの方が「スマホでも綺麗に映る写真の構図」を数百円という超低額のnoteで配信していたり、
CFPの方がメディアに寄稿していたり、休日にセミナーを開いていたりと言った例があります。
いずれも自分の露出を増やしていくことで、興味を持っていただいた方から新しい依頼が入ることもあるようですし、
本業にプラスになる副業の良い例でしょう。
このように、どうせ副業を始めるのであれば、本業にとってもプラスになる「かけ算」型の副業を目指したいものです。
おわりに - 『転職と副業のかけ算』はキャリアの設計図
以上、駆け足で『転職と副業のかけ算』の背景にある信念を見てきました。
この記事はやや抽象的な内容になってしまいましたが、本書は非常に具体的な内容が盛り沢山です。
noteなどで話題になった職務履歴書の書き方やトップに営業する方法をはじめとして、転職エージェントを選ぶ時の注意点や副業で情報発信する際のフォロワーの増やし方に至るまで、
まさにmotoさんの汗と涙の結晶といった内容になっています。
働き方が自由になり、高収入を達成するには自分で道を切り拓く才覚が求められる時代にあって、
キャリアの「青写真」「設計図」といえる内容になっている名著です。
ぜひ一読してみてください。