アーノルド・ベネット『自分の時間』は、私にとって最も大切な本の1つです。
Time is moneyどころか、時間はお金より大事だよ、という話。
時間は格差に抗う最後の砦
朝、目覚める。すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。
自分の時間
不平等だらけの世の中
最近、格差が拡大している、と言われます。
本当に格差が拡大しているのかどうかは、なお様々な議論がありますが、
私たちは生まれた瞬間から、他の人と「平等」な点はほとんどありません。
例えば…
- 家がお金持ちか貧乏か
- 両親の仲が良いか悪いか、そもそも、両親がいるか
- 背が高いか低いか
- 容姿端麗か否か
- どこの国や地域に生まれるか
など。言うまでもなく、これらはほんの一部です。
時間は平等に与えられる唯一の資産
誰もあなたから時間を取り上げることはできないし、盗むこともできない。そして、あなたより多く時間を与えられている者も、あるいは少なく与えられている者もいないのだ。
自分の時間
私はこれを読んだとき、目から鱗だと思いました。
たしかに時間は誰であっても平等で、時間の使い方で本当に多くのことが決まってしまうのです。ベネットは続けます。
時間に関しては富による特権階級も、知的能力による特権階級も存在しない。天才だからといって1日に余分な時間を与えられるわけではない。また、いかなる罰も下されることがない。時間というこのうえもない貴重品を、思うさま浪費したところで、そのために時間の供給が差し止められるというようなことはない。
自分の時間
これは本当に素晴らしいことです。
時間を使って人生を逆転する
人生のすべては、この時間の利用の仕方次第で決まるのだ。
自分の時間
誰しも、自分の人生に100%満足しているということはありません。
「あのときこうしていれば良かった」
という過去への後悔もあれば、
「もっと良い暮らしがしたい」「お金が欲しい」
という現状への不満もあるでしょう。
しかし、ベネットが言っているように、すべては時間の使い方で決まるのです。
未来は今の積み重ねで決まるものだし、
過去のもつ意味すら、今の努力で大幅に変えることができます。
私の高校時代からの知り合いに、ひとりの男がいます。
彼は頭のいい人物でしたが、中学受験で受けた全ての中学に落ち、
一時自暴自棄になったといいます。
しかし彼を変えたのは、「中学受験をするのは日本でほんの一部である」という単純な事実でした。
彼は「まだやり直せる」「高校受験で取り返せばいい」と思い直し、
首都圏の有名な私立高校に合格、大学受験も国立大に現役で合格しました。
「中学受験で全て落ちた」という過去はつらいものですが、
彼はその後の日々で、見事にその過去の持つ意味を変えたのです。
私はあえて、
私や、あなたや、現状に不満をもつ全ての人にとって、
時間を味方につけることが全て
だと言いたいと思います。
このブログでも時間を上手に使うヒントを載せていきたいと思います。
紹介した本