東京の井戸

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経済学をゼロから学ぶ、初心者にやさしいおすすめ教科書・入門書4選

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こんにちは。東京のひとです。

経済学部に入学したものの、経済学って?何から始めればいいの?となっているのは私だけではないはず。

今回は私が実際に読み比べた経済学の教科書・入門書を紹介します。

 

Caution!    

以下ページでは紹介用リンクを使用しており、リンクからAmazonなどで書籍をご購入いただくと私に紹介料が還元されます。大学院進学のために貯金しているので、購入の際は利用していただけると嬉しいです。筆者への商品紹介料の還元を拒否する方法もご覧ください。

数学知識ゼロで大丈夫。まずこれで大枠を掴め!『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』【18年11月文庫発売】

私は入学と同時に1週間弱でこれを読み、経済学への苦手意識を払拭しました。

この本は忙しい社会人をターゲットにしているので、とにかくスピーディーに学べることを重視しています。

10時間で学べるのが売りなのに、さらに短い時間で学べるよう最低限の項目に印がつけられ、最悪6時間くらいで学べるように配慮されています。

経済学の教科書はどうしても厚くなりがちですが、この本は薄いのでまず全体像を把握するにはもってこいです。私自身、教科書に入ってからもちょくちょく「今なにをやっているんだっけ」とこの本に戻って確認していました。

軽くて持ち運びやすい文庫版がこの11月に出たばかりなので、これは買いだと思います。

図解版も出ています。こちらは立ち読みしたことしかありませんが、内容が大きく異なるわけではなさそそうなので、どちらか1冊読めば十分です。

これを2冊読むくらいなら、早めに教科書に移る方がいいです。 

ド定番!でもめちゃくちゃ丁寧。『マンキュー経済学 ミクロ編』『マンキュー経済学 マクロ編』

これは私がメインで使っている教科書です。

とにかくわかりやすいひたすらわかりやすい。なのに内容を妥協しない。 

必然的に、辞書のように分厚くなっています。

内容としては章ごとに関連するいくつかの概念(余剰分析、関税、とか)を1から説明していき、それらを繋ぐことで得られる結論(関税は効用を低下させる、とか)を説明し、問題という流れがミクロ・マクロ共に20章ほど入っています。たっぷりです。

問題まできちんとやればかなり実力がつきます。

もともとアメリカの教科書なので、国の経済を扱うマクロ編ではアメリカの指標が登場しますが、しっかりと同等の日本の指標があわせて書いてあって好感が持てます。がっつり日本のマクロでやりたいという方は後述の日本の教科書2冊を検討ください。

厚さ以外には申し分ない教科書です。価格は高めですが、それ以上に学べます。

Kindleで購入する場合、必ずサンプルをダウンロードして表示とページめくりを確認しましょう。端末によってはうまく表示できないことがあります。

『入門経済学』も発売されていますが、両方の抜粋版なのであまり必要を感じませんでした。経済学部ではないけれど経済を学んでみたい方には『10時間』より本格的でいいと思います。 

日本の経済学で最も標準的な教科書! 『経済学・入門』

塩澤先生の金字塔的な教科書です。

要点を明確かつ簡潔に述べることでは右に出る書はないと思います。

私は悩んだ末『マンキュー』にしましたが、あまりに簡潔にまとまっているので図書館で事足りると思ったからです 汗

とはいえ、必要なグラフはしっかり描いてありますし、過不足なくまとまっていると思います。

『マンキュー』は随所にコラムや、政治家が経済学を理解していないことを示す演説の例とかまで書いてあって面白いのですが、その分分厚いですしいくぶん冗長なこともあります。

ズバッと簡潔に言ってくれた方が理解が早い、という方はこちらがおすすめです。 

最高の補助教材!グラフや図解がとにかく豊富な『基礎コース 経済学』

図やグラフが段違いに多く、視覚的に理解しやすい副教材が『基礎コース 経済学』です。

『経済学・入門』と同じ塩澤先生が書かれており、わかりやすさに定評があります。

特に私は「三面等価の原則」の説明にしびれました。

先述の通り『マンキュー』を使っていたので、日本で見出された三面等価の原則に関する記述はなく、Wikipediaの説明もよくわからず困っていたところを救われました。

副教材として指定されることが多いようですが、これだけで学べるポテンシャルがあります。

『基礎コース マクロ経済学』『基礎コース ミクロ経済学』と、ダイジェスト版の『基礎コース 経済学』があります。他に教科書を持っていて副教材として使う場合は『基礎コース 経済学』で十分だと思います。私は『マンキュー』と併用ですが困ったことはありません。

図解が一番理解しやすく、これ一本でいきたいという人はあとあと困らないようにマクロ編とミクロ編を両方買っておくのが良いと思います。

『基礎コース マクロ経済学』『基礎コース ミクロ経済学』は『基礎コース 経済学』をやった後でないと理解できないということではありません。無印を飛ばしていきなり『基礎コース マクロ経済学』『基礎コース ミクロ経済学』に入っても大丈夫ですよ。

まとめ

いかがでしょうか。まとめると、

ストーリーと具体例、問題が豊富な教科書で身につけたい→マンキュー

要点をサクッと教えて欲しい→経済学・入門

図解で理解したい→基礎コース 経済学

といった感じですね。

皆さんの経済学ライフを応援しています。

以上、経済学をゼロから学ぶ、初心者にやさしい教科書・入門書4選でした。

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