こんにちは。東京のひとです。文学部1類に在籍されていて、卒論指導3回目と卒業を目前に控えているゆいさんに入学から今に至るまでの道のりを語っていただきました。前編ではご本人に今までの慶應通信ライフを概観していただき、後編では私が1年目の視点で掘り下げたインタビューを掲載する予定です。
こんにちは。
文学部1類のゆいです。
いよいよ2019年4月入学の願書受付が始まりましたね!
私は2013年67期秋入学の学士課程です。
先週3回目の卒論指導登録をしましたので、卒業は2020年3月の予定です。
ええー!学士入学なのに7年もかかっちゃうんですか?
慶應通信ってそんなに大変なんですか?
さては、サボってたんでしょう?
今回は私の今日までの軌跡を振り返りながらこれらの質問にお答えします。
- 3年間で僅か4単位・・超低空飛行でも絶対に折れなかった気持ち
- 「現状維持バイアス」を外して発火せよ!ミッションは6科目受験&全科目合格
- 「逆算思考」を徹底して怒涛の追い上げ!ミッションは1年で卒業要件を充足せよ!!
- 今までに取得した科目と単位数を公開
この記事は寄稿記事です。ゆいさんのブログはこちら。
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3年間で僅か4単位・・超低空飛行でも絶対に折れなかった気持ち
入学して半年後に次男が生まれました。 夜通し1時間ごとに授乳する日々・・これで卒業出来るのだろうか・・不安がよぎりました。
でも、
- 365日休みなく働く経営者
- 幼い子供が5人いて仕事もこなすお母さん
それでも最短で卒業した数々の武勇伝の数々を耳にして、まあ、いけるでしょ? と楽観的に考えていました。
結果は・・全くだめでした。
近くに頼る人がいない育児は想像以上に大変でした。
子供達を預けられないので、科目試験もスクーリングも受けられません。
3年間で取得出来たのは・・
2013年 | 4単位(科学哲学) |
2014年 | 0単位 |
2015年 | 0単位(1科目受験して不合格) |
数字だけ見ると、全然やる気なくてサボってる人みたいですね!!
以下言い訳です。
当時、私は、遺伝的に母乳分泌過多で授乳間隔が2時間を超えると乳腺の詰まりから高熱が出たり切開手術が必要な乳腺炎のリスクを常に抱えていました。
実際何度か高熱を出したり乳腺が詰まって病院で針を刺したりしています。
科目試験を受ける際には移動含めて最低2時間が必要だったので、最初の2年間は1日1科目受験が限界でした。
3年目は授乳は終えていたのですが、活発に動き回る幼い子供達を家族に託して試験を受ける覚悟が出来ませんでした。
そんなわけで、4単位なんですが、この3年間の記憶って全然ないんですよね・・。
試験がダメならせめてレポートを書こう!と常に書いていたはずなんですが、合格したレポートはというと
2013年 | 心理学Ⅱ |
2014年 | 科学哲学 東洋史概説 歴史哲学 |
2015年 | 西洋哲学史 ロシア文学 |
1年に2科目かー。。
一瞬でも時間が出来れば図書館に行ってた記憶はあるんですが・・。
しかし、やめるという選択肢はありませんでした。
卒業して叶えたい夢があったからです。
慶應通信の単位が停滞しても、今している経験は無駄にはならない。
超低空飛行でも、明るい希望で一杯でした。
「現状維持バイアス」を外して発火せよ!ミッションは6科目受験&全科目合格
しかし、4年目を前に流石に焦りが出てきました。3年で4単位ということは、1年1.3単位。
このペースで残り62単位を取得するとなると・・・
46.6年かかる!!
やばい!このままでは、絶対卒業出来ない。
そんな時、強力な起爆剤となる1冊の本との出会いがありました。 横山信弘さんの『絶対達成マインドの作り方』です。
この本には、目標達成が当たり前化するまでのプロセスが書かれています。
最初に決行したのが「現状維持バイアス」を外そうでした。
現状維持バイアスとは、現状維持を望んで変化を避けようとする心理作用のことです。
まずは「子供を預けることが難しいから、6科目受験なんて絶対無理。
1日1科目最大2科目が限界」という「現状維持バイアス」を外すことにしました。
子供達は日々成長しています。自分で無理と思い込んでいるだけではないのか?
家族にお願いすると「いいよっ!そのかわり来週バスケの試合、再来週泊まりでゴルフ、それから車のパーツ買うけどいい??」快く引き受けてくれました。 そして、無事6科目受験し全科目合格しました。
意外にも勉強面や家庭への負担は、2科目も6科目も変わりませんでした。こうして科目試験における「現状維持バイアス」は外れました。
しかも、3年間の単位を1日で超えた・・?!
6科目受験を継続すれば1年で卒業要件は満たされる・・ 俄然、やる気になりました。
先ほどちらっと言及した本はこちらです。
「逆算思考」を徹底して怒涛の追い上げ!ミッションは1年で卒業要件を充足せよ!!
次に決行したのが「逆算思考大作戦」です。
いつの日か卒業する・・そんな放牧的な目標では1年で1.3単位しか取れなくて当然です。
そこで「1年でレポート科目の卒業要件(残44単位)を充足する」という目標を設定しました。
その為には「1回の科目試験で11単位以上取得」しなければなりません。
さらに、その為には「1クール(科目試験終了後からレポート〆切までの約1ヶ月半)で5~6科目レポート提出」が必須・・と逆算していきました。
そのためにどうすれば良いかをさらに逆算して細分化しました。
1レポートにつき100工程くらいです。それをひたすら実行していきました。
モチベーションは一切関係なしです。もともとbotっぽいと言われてたんですが、この作戦でさらに磨きがかかりました。
「逆算思考大作戦」を継続すること2年、スクーリングを除く卒業必要単位が完了しました。
提出したレポート17科目、うち16科目が一発合格し、科目試験は32科目受験で21科目合格(65.6%)、気が付けば卒論登録と初回指導が終わっていました。
当初の予定より1年も延びたのは、英語3科目受験対策が予想以上に時間がかかったのと科目試験の65.6%という合格率の低さが原因です。
そうそう、レポートの合格率が25%から94.1%に上昇したのは恐らく「逆算思考」によるものです。
最初の3年間は、課題を見て「さーて何を書こうかな?」と教科書を読み文献を探していました。
しかし「逆算思考」では、自分が採点者の立場で課題と向き合います。
「何百人という学生を採点するとして、自分なら合否の基準をどこに置くだろうか?」もし「科目の本質を捉えているか否か」を基準としたならば「科目の本質を捉えていることを証明する内容とはどのようなものか」を考えて構成し記述していきました。
このように、レポートの書き方を変化させたことも怒涛の追い上げにつながりました。
というわけで、最初の質問に戻ると、
- 学士なのに7年もかかっちゃうの?
2013年入学当時と全く同じ環境でやり直すなら3年半で卒業します。今の環境(子供達の年齢)でやるなら最短の2年半を狙います。
私のケースでは、専門科目のレポートや科目試験以外にも外国語履修の遅れが初回卒論登録&卒業への遅れの連鎖を招いているので、そこを解決すれば卒業までの期間の短縮は充分可能です。
それは機会があれば記事にします。
- 慶應通信ってそんなに大変なんですか?
物理的な量だけで言えば、レポート1科目4000字×約25科目(学士)=10万文字ですが・・・勉強得意かどうかは別にして好きなんで大変と思ったことは1度もないです。レポートもスクーリングも凄く楽しかったです。
科目試験は努力した結果が出ると素直に嬉しいですし・・。
- さては、サボってたんでしょう?
読んでお分かりの通り、全くサボってないです。
満身創痍で駆け抜けた5年間でした。
サボれる程、要領良くないんですよ・・。
今までに取得した科目と単位数を公開
以上、卒論指導3回目の私が辿った道のりでした。
ここからは今までに取得した科目と単位数などを公開していきます。